玄関周囲

住宅の顔=玄関

玄関のエクステリア

門から至る道

玄関周りのエクステリア、リフォームでまず考えることは出入りがしやすいかに なるので、門と玄関の位置関係や扉の向きが重要になります。 おしゃれであることばかりに気を取られて使いにくい玄関になったら、数週間で その玄関が嫌いになってしまうでしょう。 月に3回とかたまに訪れる人なら多少の不便さは耐えられるでしょうが、毎日出入り する住民にとっては使い勝手が何よりも優先される事項になります。 観賞する建築物としては優れていても、実用的でなければ住宅としての評価は そんなに高くはなりません。 ですから敷地の外の道路から門を通過し玄関に到着するまでの道のり、人の動線 を考えて設計しないといけないのです。 気に入ったデザインにしたいでしょうし歩きながら庭を眺めて悦に浸りたいで しょうし、生活しやすさを無視した設計をする人もいますが何年もそれを使う ことを考えると、あまり無茶をしてはまずいのです。 晴天の日だけでなく雨の日や雪の降る夜のことも全部想定し、家族のみんなが 使いやすいように玄関周りのエクステリアを決めましょう。 見た目も重視したいですが扱いやすさを捨ててまでそうする必要があるか、 その点を奥さんや子供とよく話し合って、なんなら工事を依頼する業者の方にも 相談して素敵なエクステリアを完成させましょう。

全体のデザイン

玄関周りで一番注目されるのは扉で、これを決めてからその周囲をどうするか 考えていくことになるでしょう。 建物全体の調和がとれるようなデザインにしないといけませんし、また外からも 目に入るので門や庭など外構とのバランスにも気を使います。 なのでこのあたりをリフォームするのなら結構な広範囲をまとめて一度にやって しまったほうが、満足のいく工事ができるかもしれません。 玄関脇の生垣や花壇だけを派手にしてもそれ以外のところが古臭いままでは、 あまり効果的なリフォームとはいえません。 同じく玄関の扉だけを豪華なものに取り替えても、そこだけが浮いてしまうよう だとおかしな感じになる確率が高そうです。 玄関周りを部分的にリフォームするのなら全体のバランスがおかしくならない ようにしなければなりませんし、それが無理なら改造する範囲を広げて対処する しかありませんので、その兼ね合いも見極めつつどんなデザイン、カラーにする かを考えることになるでしょう。 使用する材質で多少の印象は変えられますがそこは最終的に調整する場合のみ 頼ってもいい部分で、大きくイメージを変えるのは無理かもしれません。 また質感のよい物ほど高額になりますし、予算的なこともあるでしょうから あまり材質による効果をあてにしすぎるのも危険です。

玄関の機能性

玄関の扉の役割は多数ありますがその一切を扉一枚に任せるのは残酷すぎます。 補助的なことを期待できるエクステリアで玄関周りを構成するようなリフォーム をすれば、住居の入り口の玄関もますます頼もしくなるでしょう。 肝心なのは防犯性能で、これは鍵がメインになるのですがひとつだけの鍵では ちょっと頼りがいがありません。 空き巣に入られないようにするためにも複数の鍵が備わった扉にしましょう。 こじ開けられたりピッキングで簡単に侵入されるようでは鍵の役目を果たせません。 そして外からそうした怪しい動きをしていたら通行人に目撃されるような配置で エクステリアを設計することも、防犯の観点からは必須になるでしょう。 雨の日に玄関の鍵を開けたり締めたりできるよう大き目のひさしがあったら便利 ですし、周囲を囲うようになっていれば風を遮ってくれるので嬉しいですが、 過剰に玄関の周囲をガードしているようだと空き巣も目立たずに解錠する時間が 出来てしまうのでやりすぎには注意です。 その気になれば時間さえかければたいていの扉は突破可能だと考え、不審者が 長時間滞在することをためらうようにオープンさも備えた玄関を心掛けましょう。 玄関ドアには断熱性能も求められるので、断熱材が使用された扉にして外部との 温度差が激しい日でも快適な住居になるようにしましょう。 ドアだけでなく枠もです。